私とレジ袋の蜜月関係

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本文とは一切関係のない、新潟に行くフェリーで朝日を浴びてかわいかった椅子

 

近所のスーパーは、この間の4月からレジ袋が有料になった。

 

世の流れからしたら遅いほうだと思う。大学の時はすでにキャンパス周辺のスーパーのほとんどが有料だった。おかげで私や友人らには宅飲みの買い出し時、レジ会計役と持ち帰り用無料段ボールを組み立てる役に、目配せだけですばやくわかれる呼吸が身についている。

 

閑話休題

 

私の最寄り駅は発展途上で、気軽に行けるスーパーは前述のところしかない。

レジ袋が無料だったときはだいたいの買い物客がレジ袋をもらっていて、エコバッグ的なものはろくすっぽ見たことがなかった。なので、私はこの街の住人にはエコの概念がないんだと思っていたし(失礼)、仮に有料化してもみんな金払って買うんだろうなと想像しながら、レジ袋に購入したキャベツを詰めるなどしていた。

 

ところが。

4月には、どいつもこいつも、エコバッグ(五七五調)。

 

マジでびっくりした。主婦っぽい女性だけじゃなくて、うら寂しげな中年サラリーマンや、日に焼けたちょいコワモテ男性も、みんな何とも牧歌的なデザインのエコバッグを持参してやがる。

 

とっさに、なんなの?と思った。みんなレジ袋が好きだったわけではなくて、あいつがタダだったから使ってたの?金がかかるようになったら違う袋に卵入れるんだ?たった5円、あいつのために使ってやれないわけ?ていうか私何ポジ?レジ袋の親友?

 

世間が地球のためにエコバッグを持参するとしても、私ひとりだけはレジ袋のために金を払おう。

かくして私は、スーパーの目論みむなしく、有料化したことでよりレジ袋への愛着を強めたのだった。エコバッグ持ってないからじゃね?という心の声は無視だ。

 

ところでそのスーパー、レジ周りのスピーカーが常に「過払い金は取り戻せます」のCMを彷彿とさせるテンションで「レジ袋はマイクロプラスチックとなり海を汚染しひいては人の命も脅かすのでレジ袋を使うあんたは人でなしです(意訳)」的なことを言っている。

レジ袋のために金を払う私は、わざわざ金をかけて地球をいじめる極悪人かのように錯覚する。まあ多かれ少なかれそれはそう。

だけど決めたんだ、おれ、この世のすべてを敵にまわしても、レジ袋のそばにいるって―――

 

閑話休題

 

本当に言いたかったことは、4月からもう何ヶ月もたってるのでいい加減めんどくさがらずエコバック買って持ち歩こうと思う。です。おしまい。