むだに色んな可能性を考えてしまって未だに下着のサイズを測ってもらったことがない

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本文とは一切関係のない、カヤバ珈琲の美味しいたまごサンド

 自分の下着のサイズを知らない。たいてい複数個(数打ちゃ当たる戦法)を勘で買うので、必ずレジで店員さんに「…こちら、サイズがすべて異なりますけどよろしいですか?」とおそるおそる尋ねられる。そりゃそうだ。胸は一つ(二つ?)なのにサイズがいくつもあったらおかしい。続けて尋ねられる。「よろしければサイズをお測りしましょうか?」私は胸を張って(胸だけに)こたえる。「大丈夫です」と。

 わかっている、ちっとも大丈夫じゃないことくらい。

 

 私の数あるわるいくせのひとつに、安易に女性に胸を高鳴らせてしまう(胸だけに)というところがある。

 前の職場では、会社内で健康診断が実施されて、学生の時みたいに問診票を持ってうろうろ各検査場をまわったのだけど、心電図の担当者は必ず女性で、あのよくわからないつめたいコードみたいなのを肌につけられると、どうにも胸が騒いでしまって(胸だけに)、毎年こんなに心拍数がブッ飛ぶのになぜ結果が異常なしなのか、いつも本当にわからなかった。

 内科検診も、美人な女医さんに当たると、「心雑音ない?大丈夫?」っていうくらい、胸をときめかせてしまう(胸だけに)。

 ここまで書いて、自分の気持ちのわるさに胸やけをおこした(胸だけに)。

 

 というわけで、あんな狭い密室で(知らんけど多分そう)、そんな薄着で(知らんけど多分そう)、かようにプライベートな場所を(それはそう)、かくのごとく触れられたら(知らんけど多分そう)、などと胸に描くと(胸だけに)、それだけで胸がいっぱいになり(胸だけに)、とうていサイズを測ってくださいなどとは言えず、その言葉は毎度、私の(サイズの分からない)胸にしまうハメになるのだ。

   ムネムネムネムネうるせぇけど、要は「ただ恥ずかしい」ってだけです。

 

 でも、いい加減そんなバカみたいな理由でサイズの合わない下着をつけ続けるのにも懲りてきたので、今年こそは測ってもらおうと思っています。

 とりあえず今は、23時半の時点で一文字も書いてなかったものがどうにか書き終わって、ほっと胸をなでおろしている(胸だけに)。おしまい。