オレ、無職

超うまいものが貼ってあるよ

文章とは一切関係のない、佐世保で食べた超うまい佐世保バーガー

 正真正銘、まじりっけなし、ピュアピュアの無職になっていつの間にか1ヶ月半がたった。早くないか月日。昨日、この春から前職の社内でも有名なバキバキの部署(バキバキの部署?)に異動した後輩と飲んだら、内示直後はびーびー泣きながら異動先への不安を口にしていたのに、もうすでに一丁前に仕事をしていて、なんなら不安が不満に変わってクダ巻いてた。私はそれに舌巻いた。ピュアピュアな後輩が、努力してゼロから新しい仕事を覚えて、きちんとモノにし、自分のやっていることをとうとうと私に語ってみせる。1ヶ月半とは、どうやらそういう時間らしい。

 

 でもピュアピュアな無職こと私、ピュアピュアなままなんですけど。どうだいこのブレなさ。微動だにしてない。ピュアがインフレ。透明感がすごい。なんなら向こう側透けて見えそう。あれ、みんな私のこと見えてる?大丈夫?私ここに居るよ?

 

 これまでは会社に雇われていたから、意図せずとも規則正しい生活をして、山ほど知らない人と話して、疲れたり嫌なことがあったりして、まぁそんな感じで、布に例えるなら(なぜ布)毎日がパッチワークっぽいというか、食に例えるなら(なぜ食)好物以外も出てくるコース料理みたいな感じだったんだけど、今はもうぜんぜん違う。何もしなければマジで何も起こらない。延々と寝続けてもなんの支障もない。朝までスマホいじってても大丈夫。だって仕事がないから。パッチワークが帆布に、コース料理が唐揚げのみ食べ放題に、って感じ。びっくりするほど例えが下手だな。帆布も唐揚げも好きだけれど、他の生地が欲しければ、他の物が食べたければ、自分でどうにかするしかない。

 

 生きるとは、かくも主体的なものだったのかと改めて実感してる。当然、前の会社だって自分で門を叩いて入ったわけだから、あの生活だって主体性の延長線上にあったわけだけれど、判を押すような毎日を続けた結果、そういうのがよくわからなくなっていたな。

 

 会社員と無職、どっちが良いとか悪いとかじゃないんだぜ。ただ、経験しないと分からないなあという話。とりあえず今回、私には「無職」という経験値が増えた。レベルアップかレベルダウンかは無粋だから論じるな。その経験値だけでも儲けもんだと思おうじゃないか。

 

 まあ現実問題、今なお儲け(収入)はゼロだけどね。レベルアップかレベルダウンかは無粋だから論じるな。